街路樹剪定士の役割と求められる能力

 

1. 街路樹剪定士の役割

 信号や標識が見えない、看板が隠れる、建物や電線に枝があたる、害虫がいる、
街路樹剪定士はこのような近隣住民の苦情に対し、信号や標識などの道路付属物との
競合を回避する対策を立案し、更に、健康で美しい街路樹を守り育てる諸作業を
直接行ないます。

2. 街路樹剪定士に求められる主な能力

 剪定・病害虫・植栽基盤・安全衛生管理についての基礎知識に加え、以下の能力が
求められます。

診断能力

街路樹並木の統一美発揮状況の診断

@ 病徴及び標徴の観察による植物の病気の診断

A 加害部位と加害様式の観察による害虫の同定と被害の診断 

B 外観の観察による材質腐朽病の診断

対策立案能力

 街路空間特性(歩車道の幅員・植栽間隔・架空線の有無)等から当該街路にふさわしい
管理目標樹形を設定する。

 先ず、歩道幅員から許容される最大枝張りを算出

 枝張り(W)=(歩道幅員―dx―C)×2

 次に、樹種別の樹高・枝張り比から樹高を算出

 樹高(H)=枝張り(W)÷樹高・枝張比(0.3〜1.0)

 

3.実行能力


※平成26年度街路樹剪定士資格更新研修会を開催します。