みどりに関する情報

 

鹿児島で大きな被害をもたらしている樹木害虫

下記以外の主な樹木害虫については、鹿児島県森林技術総合センターのホームページに紹介してあります。

キオビエダシャク

(1)加害樹種

イヌマキ・ラカンマキ・ナギ

(2)被害と診断

  • 幼虫がイヌマキの葉をくいつくし、樹が枯れてしまう恐れがあります。
  • 南方系の害虫ですが次第に北上しており、霧島市や鹿屋市でも発生しています。
  • 年4回程発生します。
  • 幼虫は振動や音に敏感で樹を揺すったりすると糸を吐いて垂れ下がってきます。


(3)防除法

  • 幼虫を見つけたら捕殺する。
  • 幼虫期にトレボン乳剤(4000倍),スプラサイト乳剤(1500倍)を散布。
  • 成虫や卵には薬剤の効果はありません。


発生時期と防除時期



ヤシオオオサゾウムシ

(1)加害樹種

ヤシ類・特にカナリーヤシ

(2)被害と診断

  • 成長点を加害するため、新葉、上方向の葉の順に枯れ、枯死に至る。


(3)防除法

  • 成長点にネット被覆を行い成虫の侵入を防ぐ。
  • 樹冠へスミパインMC50倍を散布。
  • 枯損木は伐採し、償却する。

発生時期と防除時期


ヤシオオオサゾウムシの幼虫 ヤシオオオサゾウムシの成虫 ヤシオオオサゾウムシの
被害状況

写真提供  鹿児島県森林技術総合センター

チャドクガ

(1)加害樹種

ツバキ・サザンカ・茶

(2)被害と診断

  • 年2回発生し、幼虫が葉の裏に群れをなして食害します。
  • 成虫・幼虫・脱皮殻に毒毛があり触れると激しいかゆみをともなう発疹ができます。


(3)防除法

  • 幼虫を見つけたら捕殺する。
  • 幼虫の発生初期にトレボン乳剤(4000倍),デプテレックス乳剤(1000倍),スミチオン等を散布。


発生時期と防除時期


チャドクガの幼虫

写真提供  鹿児島県森林技術総合センター

ケブカトラカミキリ

(1)加害樹種

イヌマキ・ラカンマキ

(2)被害と診断

  • 幼虫が樹皮下を食害することによって被害が発生します。虫が小さく木屑を出さないため外見から居場所を判断することは不可能です。
  • 葉っぱがついたまま枯れます。
  • 幹や枝に直径3〜4ミリの穴があります。
  • 皮を剥ぐと、複雑に食べられた跡があります。


(3)防除法

  • 被害を受けている木は成虫が出てくる前(3月まで)に伐採し、焼却する。
  • 成虫に対してスミパイン150倍を散布。


発生時期と防除時期

                    (3週間おきに3回防除)

ケブラトラカミキリの幼虫 ケブカトラキミキリの
被害状況

写真提供  鹿児島県森林技術総合センター